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安易な「モンスター」扱いはNG

2015.12.27

どちらにどれほど過失があるかを判断するにあたって法律は頼もしい存在です。しかしながら、クレーム対応を通して相手の信頼を取り戻したいのであれば、はじめから法的判断にゆだねて杓子定規に解決をはかることは得策ではありません。感情的なこじれを誘発し、炎上しかねないからです。

円満解決を目指すのであれば、法的判断をベースに導き出した回答を、いかに相手に呑みこみやすく伝えるかに心を砕く必要があります。法律を盾に「そのような要求は断固拒否します」と率直に伝えれば相手の気持ちを逆なでし、一触即発の緊張状態が生まれます。

ところが、「お怒りを覚悟で申し上げるのですが、ご要望には添いかねます。〇〇様のご心情を思うと心苦しいかぎりですが、なにとぞご理解いただけないでしょうか」と相手の心情に配慮した言い回しを心がければ違う結果がみえてきます。

また、心の中で相手を「モンスターペアレント」と決めつけて対応していると、顔と声の表情に煙たがっている心情がにじみ出て、必ず相手に伝わってしまいます。安易なモンスター扱いは円満解決を難しくします。
どんなに突拍子もない要求だとしても、まず最初は敬意をもって相手の心情を傾聴することからスタートするのが、結果として解決を容易にすると知っておいてください。

モンスターペアレントの理不尽クレーム 弁護士が教える対処法
http://news.livedoor.com/article/detail/10967204/